インテリアに色を取り入れよう!「白」編
白色が人の心理面に与える影響
ここ最近の家具インテリアで最も注目をされている色と言ってもよいのが白色です。
もともと白い色は無難で使いやすい色ということで壁紙や天井の色、または「白物家電」と言われるどの家庭にもあるような家電製品に用いられてきました。
しかし近年の白色ブームはそうした「間違ったコーディーネートにならないようにする」ための消極的な使用目的ではなく、より積極的に白をインテリアに利用しようという意識がもとになっています。
急激に白色が注目をされるようになったきっかけは、日本で大人気となったApple製品のコーポレートカラーとなったことと、北欧家具が数多く輸入されるようになったことです。
北欧家具では白という色にさまざまな表情があり、濃淡や彩度を異ならせることでナチュラルさを出したり、反対にツヤ感を出したりしています。
ナチュラルな質感を持った白色は木材の家具や装備品と大変相性がよく、合わせてインテリアに使用することで落ち着きのあるおしゃれな空間を作ることができます。
カラーイメージも「純白の花嫁」といったような清潔感や明るさを象徴するもので、年代や性別問わず誰でも安心して使用できる色と言えます。
白色を室内に配置する時の注意点
白色は基本的にはどの色と組み合わせても相性がよく、部屋のベース色としても便利に使用ができます。
インテリアコーディネートに自信がないという人も、白~灰色くらいまでの色でまとめておけば特別なことをしなくてもおしゃれで落ち着いた空間にしていけるでしょう。
一方で先に説明したような北欧風アレンジやハウスカフェ風にしたいというときには、白を用いる時にできるだけ他の色を入れないようにするという工夫が必要になります。
白色は他の色と一緒に並べたときにどうしても存在感が薄くなってしまいますので、白を主役にしたインテリアコーディネートを目指すなら白の質感を損なわないように強い色の家具類は置かないようにしてください。
白中心のコーディネートにするなら組み合わせとして最も相性がよいのは木目調をそのまま生かした素材です。
濃淡のある木目のテーブルや椅子、チェストなどを白い壁や床に合わせるだけで雰囲気のある家造りができます。
もしくは白と同じく無彩色となる黒色を配置するのもよい方法です。
モダンテイストな室内を作りたいという場合には、コントラストのきいたツヤ感のある白色と黒色を対比的に置くとメリハリを室内に出すことができます。
部屋全体を白だけで統一してしまうと室内の印象がぼやけてしまいますので、緑の観葉植物やナチュラル風インテリアを置いたり、ドライフラワーなどを飾り付けとして使用したりするのがおすすめです。