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一級建築士
仕事内容
建築物の設計を行い、建築現場での工事の監督をするのが仕事です。
まずはお客さまから依頼を受けて、予算や建築物のイメージをヒアリングすることから始めます。
そのお客さまの建築を建てる目的とどのようなデザインの建築にしたいかを、希望を聞いてそれに添った建築を設計します。
その希望をイメージとして図面に書き、細部のわかりにくい部分は模型を作って、それをお客さまに完成図として提示します。
この完成イメージにお客さまが同意すると、次は材料やどんな構造にするのか、内装や外装はどのようなものにするのかを決めていきます。
しかしどのような建築物にするのかは、予算によって使う建材などが限られてきます。
その予算内で、如何にしてお客さんの要望を取り入れるかが建築士の見せ所です。
図面と建築で使う材料が決まったら次は実際の建築工事です。
工事を行うのは大工などの人ですが、建築現場にも建築士は出向いて、工事が設計通りに進んでいるかを監督します。
場合によっては修正を指示したり、手直しをしたりします。
また建築士としてはデザインや使う材料だけでなく、その建造物の安全性や耐久性も考えなくてはいけません。
個人建築事務所だとこれらを全て一人で、大手事務所だと役割ごとに分担します。
そして建築で設計できる建築物に制限が無いのが一級建築士であり、建築士には一級・二級。木造建築士の3種類あります。
建築士になる方法
建築士は国家資格を取得した人しかなれません。
建築士を目指す人は誰でもこの試験を受けなければなりません。
受験資格は学歴と実務経験の長さによって決まっており、高卒・大卒・未経験の3つの場合があります。
まず高校では建築または土木科を卒業すると、実務経験3年以上で受験資格が得られます。
大学または短大・高専の土木科を卒業した人は、実務経験を1年以上積むと受験資格が得られます。
この上記の2つに当てはまらない方は、実務経験7年以上積むと受験資格が得られます。
実務経験とは、建築会社や設計事務所での建築関係の仕事、大学などでの研究のことを言います。
このようにして受験資格を得ると、二級と土木建築士の受験資格が得られます。
一級建築士となるには、この資格を得た上で、さらに4年間実務経験を積むと受験資格が得られ、その試験に合格すると一級建築士の資格が得られます。
このようにして一級建築士への道は長いですが、資格さえ取得したらすぐに仕事が出来るとは限りません。
この世界は実力主義の世界であり、独自のアイディアやセンスがなければ設計事務所に採用されることは難しいです。
時には一般の人から見たら、住みにくそうだったり奇抜だったりするアイディアやセンスも建築士には求められます。