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木造建築士
仕事内容
木造建築士は建築士の一種であり、その建築できる建築物は、延べ面積が300平方メートル以下の2階までの構造の建築物を建造できます。
鉄筋コンクリートやビルなどを建築したいなら、さらに二級建築士や一級建築士の資格が必要です。
仕事内容としては、まずは建築を依頼されるお客さまから予算やデザインやどのような建物にしたいかのヒアリングを行います。
そしてそのヒアリングで得た要望を元にして、まずは設計して図面にします。
図面では解らないような細部は模型を作ることもあります。
その図面と模型が完成したら、お客さまにそれを見せて、希望通りになっているか同意を求めます。
お客さまが同意をしたら次は、いよいよ実際に建築にとりかかります。
建築をするのは大工や建材屋さんですが、建築現場にも木造建築士の方は出向きます。
建築現場に出向いて、設計通りの工事が行われているか、また修正点などがあれば指示をすることもあります。
建築物が完成するまでは、このように出向いて監督も行います。
特に木造建築士は木造の家を建てますので、見た目のデザインやくつろげる空間になっているか、また木は湿気に弱いので通気の良い構造になっていて蒸れないように出来ているかなども注意して設計を行います。
家を建てるときは、お客さまの予算が決まっていますので、その予算内で如何に要望に添った家を造れるかが、腕の見せ所です。
木造建築士になるには
木造建築士になるためには、資格を取得しないと仕事は出来ません。
そのためにまずは資格を取得するところから始めます。
高校で土木科を卒業した人は実務経験3年以上、大学や短大で建築学科を卒業した人は実務経験を1年以上、その他の人は実務経験を7年以上積めば受験資格が得られます。
ここでの実務経験とは、建築事務所や工務店での建築関係の仕事や、研究所や大学での建築に関する研究などのことを言います。
そしてこの国家試験に合格すれば資格が得られます。
この受験の合格率は30%ほどと、それなりに難しい試験となっています。
実際に仕事をするとなると、建材の耐久力や安全性、設計での図面を扱う能力などが求められるので、数学の知識は必要です。
また計算力のみならず、デザインセンスも求められます。
この建築の世界は実力主義なので、独自のデザインセンスなどがなければ、たとえ資格を取得しても、必ずしも建築士として働けるわけではありません。
このような実力のみが物を言う世界となっているので、建築学科を卒業したとしても建築士の資格は取得せず、ハウスメーカーや不動産会社を目指す人も多いです。
建築士になりたいなら、頭脳だけではなく、自分独自のデザインセンスも磨く必要があります。